ムービーが4Kから8Kになると画像データサイズ的にポスターとかも作れてしまうようになってしまいます。それでも私は同じ絵を撮っても写真は違うものになると考えています。ムービーは時間の流れを記録するものです。それに対して写真は一瞬を切り取りそれに入魂させて完成させるものと考えているからです。そこのところは理論には出ないから説明しにくと色々考えていて、ひとつ必ず自分がシャッターをきる時にしてる行為に気がつきました。それは息を止めることです。スポーツ写真で秒8.5コマのモータードライブをかけて撮る時でも、(この時も最初の一枚に集中し後2コマはおまけと考え連続3コマしか撮らないです)スローシャッターで手ブレをしないように注意して両脇閉めてカメラを額にあてて撮る時も、息を一瞬止めて気合を入れてシャッター押してます。酸素の薄いヒマラヤの7000mでもそうしていたので、一枚シャッターきっては酸素不足を解消するためにハアハア息を整えてました。

下の写真はふらっと出掛けた東京駅で、空気の感じが綺麗だったので、その自分が感じた気持ちを込めて息を止めてシャッターをきりました。

息を止めるだけで想いを込める写真が撮れるものではないでしょう。そこが写真の一番深い部分なのでもっと色んなことがあります。息を止める技はそこへの入口かもしれません。