開けた引き出しからポジのスリーブが入った封筒が出てきました。中を確認したら婦人画報の京都特集で2001年6月に撮った写真でした。なかにシフトレンズのCanon TS-E90mmで撮った『肉料理はふう』さんのカツサンドの写真が出てきたので説明用にスキャニングしました。
この写真はピントを浅くして写真をぼかしてイメージぽくなるように撮ってますが、普通のレンズだとこうい風にピントが合わないことが考えながら見ると解ると思います。右斜め下から左斜め上にむけてピントの合っているところが線になっていて、そこにフォーカスラインが合うようにシフトレンズのスイング機能を使ってファインダーを確認しながら絵をつくってます。肉の美味しそうなところ三箇所を見せようという意図がありました。ストロボライトのバンクポックスでライティングして撮影していて、最小光量でも使いたい絞り値にならないので75mm角のトリアセテートNDフィルターをレンズ前に付けて減光しています。柔らかい調子に仕上げたかったのでポジはコダックのE100Sを選びました。
料理写真では手前から奥まで全部ピントを合わせてバシっと撮るときにもシフトレンズのスイング機能で卓上全面にピントが合うように撮る必要がある時もありますが、このようにフォーカスの合う範囲をコントロールしてイメージを撮るのにTS-E90mmは非常にいいレンズです。シフトレンズはAFレンズではないので全てマニュアルフォーカスでピントを合わせます。ぼかすラインをコントロールしてイメージ写真を撮ることは料理以外の他の撮影全般で使う技法です。
京都市中京区にある『肉料理はふう』のカツサンドは美味しかったです。
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