アシスタントの頃から街でみかけるポスター写真で気になるのがあるとジックリ見ていました。あるタレントさんのポスターで背景は蛍光灯とタングステンライトのミックスなのに非常にきれいなライトバランスで撮ってあるので「どうやって撮ったのだろう」とずっと疑問に思ってました。その謎が解けたのは2000年に入会した日本広告写真家協会で同期になった中島さんと電話で話していた時でした。「EPNは蛍光灯でグリーン被りしないフィルム」「色温度の補正だけ必要だが、それも通常の半分くらいでOK」「ほとんどの光源でノーフィルターで撮ってもきれいに撮れる」と教えてもらいました。その時に写真家のUさんはだからEPNでほとんど撮ってるんだと納得したのです。それを教えてもらってすぐに自分のBIWAKOスタジオでテスト撮影してみた写真がこの写真です。ブラウン管モニターとか古いマックとか懐かしいです。ちなみにこのころに作業は古いマックではなくマックのG3ノートをモニターや周辺機器に全部つないで使ってました。
写真のBIWAKOスタジオは1998年から2007年まで琵琶湖畔の古いホテルの和室を借りて改装許可をもらい、自分で床を板張りにしたうえにタイルカーペットをひき、天井と壁は全て白ペンキで塗りました。床柱とか白ペンキにするとそれはそれで味が非常にありました。撮影の休憩時に20mまえの浜でルアーフィッシングが出来たので、左奥の除湿庫の脇にはすぐに釣りが出来る竿がセットしておいてあります。