昨日にブログを書いた後で、パリの写真家さんが京都に来られた時に案内とアシスタントをしたことを思い出しました。彼の名前はジャン=マルク・タンゴーさんでエルメスなどの撮影の仕事もされてる方でした。2003年当時に婦人画報の巻頭でパリの写真の連載をされていて、その写真で婦人画報社が写真展を開催するときに東京に招かれてました。京都も見て写真を撮りたいということで、一日目は私の友人と私で彼と奥様を京都を案内しました。二日目の途中までは彼が京都の吉田山荘で作品撮影をするというので、私ひとりがアシスタントにつきました。もちろん会話は英語です。彼が「コースケはどうしたい?」と聞いてくるので「私は普段はひとりの写真家ですが、今日はあなたのアシスタントです。あなたの撮りたい写真が撮れることが私の喜びです」と答えたのを覚えてます。大きな革製のバックに4×5の大型カメラを入れて三脚と持ってきていました。「レンズは何ミリを持ってきたの?」と聞くと「150mmの一本だけ。私はこのレンズを愛してる」と答えたので、びっくりしました。150mmは35mmカメラでは50mmの標準レンズの画角で私も好きで持っていたレンズですが、海外にわざわざ行くのに作品用のレンズが1本というのが凄いと思いました。ジャン=マルクさんに「あなたの写真を私の作品として撮っていいですか?」と聞いて許可を得て撮影していて、もっといい写真があるのですが顔が解らない写真に今日はしておきます。当時の私のデジタル一眼レフカメラはキヤノンのD60でしたがRAWで撮らずにJPGだけで撮ってました。その頃はRAW+JPGモードがなかったのだと思います。それがちょっと残念です。その後で彼とは2009年に東京で一回会っていて、今も個展などの案内がメールで届いてるので、ちょっと話してみてOKならまた写真をあげるかもしれません。日本人と視点が違うのでアシスタントして大変勉強になりました。アシスタントですが露出を私が計らずに彼がしてるのは、彼の好みが私が解らないと辞退した為です。

この写真のデータを見てたら17mm〜35mmのズームレンズの30mm画角で撮ってました。D60なので1.6倍すると48mmとなり、これまた4×5の150mmと同じ標準レンズ画角となります。私も初めて一眼レフで持ったこの標準レンズの画角が大好きです。